TECHNICAL COLUMN
ライブ配信の事前現地調査。
回線・電源・会場設備の確認項目
ライブ配信の事前現地調査で確認するべき項目を解説。回線実測、電源、機材卓、カメラ位置、搬入、トラブル時の連絡先などを整理します。

現地調査は面倒に見えますが、本番トラブルのリスクを下げるために重要な工程です。
01
事前現地調査は面倒ではない!
ライブ配信における事前現地調査は、現場が遠ければ遠いほど、調査項目が増えれば増えるほど面倒です。しかし、事前確認を怠って本番で事故を起こした場合の対応を考えると、事前調査の比ではありません。
未経験の会場で下見なく本番に臨むのは、エンジニアとしては賭けに近い感覚があります。遠方であっても、初めての会場であれば事前調査は重要です。
02
事前調査項目(一部)
- 作業場所確認(機材卓、カメラ位置、電源位置など)
- 電源容量確認(他社との共同作業の場合は特に注意)
- インターネット接続環境確認(ルータ持参の要不要、ONU位置など)
- インターネット接続回線実測(プロバイダ、回線速度、outbound 1935ポート開放、占有回線か否か)
- 機材搬入手順確認(宅急便搬入の可否、搬入経路、必要提出書類など)
- 最寄りの家電量販店確認
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必須のスキル
特にスキルが要求されるのは、インターネット接続回線実測です。ライブ配信トラブルでよく聞く「インターネットにつながらない」「つながったのに正しく配信できない」は、ネットワークの知識がないと原因特定が難しいことがあります。
どうしても事前に現場へ行けない場合は、会場担当者に「過去にライブ配信された実績はありますか」と確認するだけでも、少しだけ不安が減ります。
04
事故例

初訪問のホテル会場で、光回線が破断していた事故がありました。NTTを呼んでも修理は本番開始までに間に合わず、予め携行していたTeradek BONDを使って配信しました。
会場が地下だったため特定の通信キャリアが通信できず、唯一通信できたキャリアのSIMを集め、冷や汗をかきながら配信した現場でした。
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最後に
現地調査では問題が見つからず、軽い打ち合わせ程度で終わることもあります。しかし、現地調査をおろそかにすると、本番トラブルにつながる可能性があります。慣れてきたころに事故を起こしやすいのは、車の運転と同じかもしれません。
